ブロックチェーンプロジェクト

Trust Platformの衝撃  仮想通貨世界におけるモバイル経済圏の開発

Trust はイーサリアムのdApps対応のWallet(お財布)として大きなシェアをもつことができました。ここからPlatformに大きく展開を早めることにしたのがこの2018年6月の出来事です。少しこれについて見ていきましょう。

        • ウオレットとしてのTrustの立ち位置
        • Trust Platformとは
        • 仮想通貨経済圏でのプラットフォームの確立
        • Trustのプラットフォームとしての仕込み
        • プラットフォームの地位を占めるキーポイント
        • 既存プラットフォームからの驚異
        • 次回予告

ウオレットとしてのTrustの立ち位置

下記はTrustのホワイトペーパーからの抜粋です。

では一体どれくらいのマーケットシェアを分けているかについても少しふれてみよう。仮想通貨のアプリとの連携が取れるもののみ抽出した。また指標としてアンドロイドアプリのダウンロード数を記載します。

  • Trust 50,000+
  • Toshi 10,000+
  • Status 10,000+
  • Cipher 5,000+

仮想通貨のdApps連携機能付きをピックアップするとTrustがどうやらトップにはなるようです。イーサイリアムのウオレットで単純に見ていくともっとダウンロードが多いウオレットもあるのでまあ参考てきな数字とみてください。スタートとしてはいい感じの場所ですね。

こちらの記事参考になります。CEOへのインタビュー

 

モバイルウォレットアプリ Trust CEO Viktor氏へ独占インタビュー

 

Trust Platformとは

Trust PlatformはすでにあるWallet とBrowserにプラットフォームの根幹をなすパーツを付け加えることによってiPhoneやAndroidのような存在に近付こうとしています。すでにウオレット、ブラウザーでは良い地位をしめていますのでこの勢いでしっかりプラットフォームレベルまで引き上げてしまおうというアクションは素晴らしい一手ですね。

 

 

仮想通貨経済圏でのプラットフォームの確立

Trust Platformの構想は今回はまとめた形で発表されたが Trustはすでにイーサリアムのエコシステムを理解し他のウオレットとは一線を画している。ゲーム系dAppsを構成する重要な要素としてERC-721にて規定された簡単にいうとキャラクターをトークン化したものがある。TrustはしっかりERC-721のブラウジングもサポートしている。他のウオレットでも同様な対応をしているがTrustは一味ちがう(ERC-721の詳細はこちらの記事参照のこと)

こういったところから同業に対していい地位をしめていると考えていい。

Trustのプラットフォームとしての仕込み

ウオレットにて所有キャラクターの一覧が見れる

これは多くのウオレットで対応している。Trustはこのアイコンをクリックすると下記のように詳細がでてくるがさらに下記のボタンをみてほしい。このトークンに対する選択肢としてゲームのdAppsへの接続かOpenSeaという公開マーケットへ移動するというものが提示されるのだ

 

マーケットに移動するとそのままトークンを販売したり譲渡したりということがすぐに可能になる。このあたりはただ単に便利というだけではなくプラットフォームとしてトークンを軸とした扱いを意識した作り込みでありウオレットから一弾抜けた動きであろう。

 

図解するとこうである。

Trustでは下側のアクションが使用できる。自分の資産にたいしてどういった操作をするかということである。TrustはもちろんdApps側からのアプローチもできる。

Trustはプラットフォームとしての設計をとりこんでいることが伺える

プラットフォームの地位を占めるキーポイント

簡単なことです。プラットフォームとは器なのでそこに参加する人数が多くなれば成功です。一旦、ユーザーとアプリの増加により市場1位の地位をしめればあとはマーケットの伸びとともに成長することができます。

appleもAndroidも市場が未成熟なころからプラットフォームとして育て今に至っています。Trustにとっては今がその時でしょう。将来を見据え持ち出しOKでユーザーとアプリの両方でトップを得るべきです。

いろいろな施策がプラットフォーム化で出てきていますがこういったものはユーザーを増やすための施策かアプリ側の施策か考えていくとわかりやすいです。両方にメリットのある手はより有効となるわけですね。

ユーザーのための施策

  • Trust ID(簡単な使用感を実現)
  • Market Place(簡単にアプリを発見)
  • 評価システム(安心して購入できる)

 

アプリ提供者のための施策

  • SDK(開発を簡単にするもの)
  • API(自由度を提供する)
  • Market Place(発見を促すことができる)

既存プラットフォームからの驚異

apple やgoogleは危険なのは間違えない。ユーザーは別にIDがなんでもよく便利にやりたいことができればいいと思っている。googleのIDがETHアドレスと連携されてしまえば太刀打ちできないかもしれない。

幸いなことに彼らはまだ機は熟していないとみているのかもしれないしTrustなどが育ったところで買収してその地位を得ることを考えているのかもしれない。

様子を見ていきたいものである。まだまだgoogleやAppleの規模では魅力の少ない参加人数であることは確かであるが見ていることも確かであろう。注目していこう

 

 

次回予告

実はコスト構造やビジネスとして回転していくのかを少し数値もみながら行っていこうとおもっていたがここまでの議論で結構な時間を使ってしまった。次回こういった点については考察していきますね。

ではでは

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