ブロックチェーンプロジェクト

Loom Network Plasma Chain 化がもたらす革新

ちょっとおもしろいニュースが入ってきました。おもしろいので要点を図解で紹介しよう。はるか先生書き下ろしです。

Loomのサイドチェーンについての図解も以前行いました。全然わからない人はこれ読んでから読むといいですね。

Loom Network のサイドチェーンを理解しようLoom Networkは設立当初よりdAppsゲームの環境の改善をサイドチェーンを用いて行うことをミッションとして活動を行ってきた。ま...

 

 

このツイッターで紹介されている記事がその中心です。ちゃんと読めば書いてあるのですがポイントを少し。

Plasmachainの運用開始

Loom NetworkはEthereumベースのサイドチェンの運用を以前から予告し開始していた。そのブランド名はZonbie Chainというブランドとしてサイドチェーンの使用権も販売するという話をしていた。

自分でサイドチェーンを用意できないところは運用もすべて任せればOKという話だった。

ただ今回の発表ではさらに彼らは一段チェーンを噛ませ実動作させるチェーンはLayer3として今回ブランディングした Plasma Chainにぶら下げるとした

 

当初の計画

Zonbie ChainをMain NetのSide Chainとして運用

これによりスケーラビリティの対策が行えゲームのプレー速度は快適になるという筋書きです。またカードに対してはイーサリアムが提唱しているPlasma Cashを備え資産の安全性を確保します。すべて完璧だと思っていたんですが。。。

PlasmaChainへのリブランディングと追加Chain

 

Loomは運用していてひらめきをえて今回の構造を下記のように3Layerにしたとのこと。サプライズです。

EthereumのMain Netと直接つないでいたZonbie Chainを Plasma Chainという名前に変えGameはPlasma Chainの先につなげてそこで運用するとのこと。

下記が彼らの声明記事からのPlasma Chainの特徴です

 

  • Plasma Cash link to mainnet for native ETH, ERC20, and NFT (ERC721) support
  • Built-in DEX / marketplace functionality
  • Native payments in ETH and LOOM
  • Plans to integrate BTC payments in the future
  • Plans to enable Plasma Cash links to “Layer 3” chains, with PlasmaChain as the parent chain. (Think “sidechains of sidechains”, in which PlasmaChain is the clearinghouse that enables trading of tokens between multiple sidechains without hitting mainnet.)

和訳しときましょう

    • EthereumのMain NetにつなぐPlasma Cash Link はETH,ERC20,NFTをサポートする
    • DEX/Marketplaceの機能を内蔵させる
    • ETHとLOOM払い機能を備える
    • BTC払いの機能の追加を予定
    • Layer3のChainへのPlasha Cash Link機能を予定する。この場合はPlasma Chainが親チェーンとして振る舞う

わお。この新しいChainを追加することによる一番我々が享受できるメリットは最後の行にあります。ゲームをするときに資産であるカードはEthereumに温存していますがその温存先がPlasha CainになることからGas(手数料)についてはMain Netとは関係無く設定できます。

つまりdAppsゲームにおけるGas問題を極端に低減させることができる状態を作り上げたのです。

あと資産の安全性ですがPlasma Chainにおいてある資産にたいしても Plasma Cash Exitが効くはずなので保存先がPlasma Chainであってもイーサリアムの思想に基づいた安全性が保証されるわけですね。

すごい。ビックバン的発想だ!

まとめ

Loom NetworkはWhite Paperを作成せずに動的に活動を定義してスピード感をもってプロジェクトを变化させると宣言しています。まさに今回のような決定と作り込みがそのビジョンを体現していますね。

あとこれは実際に自分でゲームを開発してPlasmaChainに実装してみてという先行者としての経験から見つけた発想です。

早く経験するというのは苦しいことも多いですが圧倒的にユニークな経験値が得られますね。人の作った道を行くか、ヤブの中に道をつくるか。黄金の国に通ずる道はどちらでしょう。

やっぱりLoom推したいな。ふふふ。