Loom Networkは設立当初よりdAppsゲームの環境の改善をサイドチェーンを用いて行うことをミッションとして活動を行ってきた。またそのサイドチェーンはイーサリアムを使用することも明示し活動を行っている。
私もイーサリアムの未来を深く信じている一人でありLoomの方向性にはうなずくばかりである。まずここで問題提起されているdAppsゲームの問題点とそれに当たるLoomの作戦について順次見ていこう。
これを読むことにより仮想通貨の起こすダイナミズムの理解並びに現在の問題点とその問題点に対応する一つの力強いプロジェクトの活動を理解いただけると思う。
目次
dAppsゲームとは
dAppsは Decentralized Applicationの略で日本語に置き換えると非中央集権アプリケーションとなる。理想的な姿としては特定のサーバーに特定の管理者がいてデータの管理、課金の管理をする中央集権型と対比語となりデータ自体を仮想通貨のデータ保持機能を活用しデーター自体の管理を非中央集権にする。
イーサリアムのスマートコントラクトの機能とERC-721によるキャラクターの管理機構を活かすことにより多くのゲームがリリースされている
dAppsゲームの問題点
こういった理想的なゲームには既知の問題がある。これはdAppsゲームを行うとすぐわかるのだが、例えばキャラクターをゲーム内のマーケットで購入する。この行為自体がスマートコントラクトに当たる。実際にイーサリアムのコントラクトを走らせるのでMetaMaskなどウオレットでトランザクション(契約執行とおもっていいです)を作り仮想通貨の行っているブロック生成のプロセスを待つ。
残念ながらこのブロック生成の時間が結構かかるのが現状で普通にキャラクターの購入を終えるのに数分からひどいときには数10分という時間が経過する。訓練に出すとか戦うとかそういったことにいちいち時間がかかるわけである。
これによって普段我々が楽しんで行ってきたゲームと対比しサクサク感が無く楽しさが削られてしまう。非中央集権を取るか、快適さを取るかの2択になってしまっている。
dAppsゲームの問題点への対応
一部ゲームはオフチェーンといってそういった活動自体をもう仮想通貨プラットフォームではなくて普通のゲームのようにサーバーで処理してしまうことにより快適さをとりもどさせている動きもある。
ただこれは普通のゲームと変わらないのじゃないという議論もある。
そこで最近活発に採用に向けて話が進んでいるのがサイドチェーンである。メインの仮想通貨プラットフォームは変更せず、ゲームで行われる処理を別のブロックチェーンの系列を用いることによりメインの仮想通貨ぷらっとーフォームで起こる低速問題に対応するわけだ
サイドチェーンとは
サイドチェーンとはコアとなるチェーンとは別のロジックをもとにブロック生成を行う仕組みである。このサイドチェーンにおいてはイーサリアムで採用されている広域に渡る PoWなどの承認方式以外の方法を用いて承認の高速化を実現する。Loom NetworkのSDKで作成するサイドチェーンではDPoSと呼ばれる方式を採用し高速化を実現している。DPoSはイーサリアムのライバルであるEOSで採用されておりとても王道の高速化手法である。
DPoSとは
DPoSは Delegated Proof of Stakes の略で日本語にすると委任型 PoSである。PoSはうまく短い言葉が思い浮かばないがコインの所有料に応じて新規生成されるコインが得られる。DPoSはその進化版で実際の承認作業自体を誰か投票などで委任し承認プロセスを高速化する手法である。コインにより承認者数が異なるのがポイントである
Loom Networkの Side Chainの安全装置
さてLoom Networkの Side ChainはDPoSで快適速度を出している。ただDPoSはその承認者の少なさが非中央集権性や安全性でイーサリアムよりも劣る。そこを犠牲にして高速化を実現しているのでトレードオフになる。ここでメインチェーンにイーサリアムを置き、その上のサイドチェーンをLoomが提供することで安全性と高速性を両立するわけです。
1,イーサーリアムの基盤が安全性を保ち
2,Loomのサイドチェーンが高速化を実現する。
使用するときだけメインのイーサリアムからERC-721トークンなどをLoomのチェーンに持ってきてゲームをし終わったら安全なイーサリアムのネットに戻す。
また安全装置としてのPlasma Cashを今後採用し、ユーザー自体がサイドチェーンの危険を察知したらPlasma Exitという安全装置を働かせサイドチェーンにある資産をイーサリアムに戻すことができる。
Loom Networkのサービス
さらに小規模dAppsゲーム開発者向けに Zonbi Chainというサービスも提供する。サイドチェーンを自分で保持する準備と運用が必要である。ただ小規模な運営の場合に大きな負荷になる。その問題に対応するためにLoom NetworkがZonbi Chainという共有できるサイドチェーンを賃貸するサービスを開始する。
これにより自分自身でのサイドチェーンの運営をしなくてよく負荷が減ることになる。
とまあこんな感じで仮想通貨の理想とゲームの快適性を両立させることが可能になります。Loom Networkはこういった環境を簡単に構築できるSKDを提供しこの技術の普及に邁進していきます。
Loomは日本語の情報発信も熱心です。ぜひ下記より情報収取をすることをおすすめします。
ではでは