ブロッチェーン企業

Line トークンエコノミー構想とは

Lineのトークンエコノミー構想が発表されました。ということで解説!

Lineのブロックチェーンへの取り組みは以前執筆しています。合わせてどうぞ

Line ブロックチェーン(仮想通貨)でSNSをアップデート知られざるブロックチェーン企業(2) Line いやあー。もう知られているだろうと思いつつ仮想通貨な我々だけしかきっと知らないですよ。...

原文にいきたいぜという方。こちらLineのプレスリリースです。どうぞー。

Lineのトークンエコノミー構想

さて今日ははるか先生に説明してもらいましょう

はるか先生登場!

なーに。Lineがどうしたの?
まじですごいニュースなんですよ。先生!Lineが独自ブロックチェーンたちあげるんですって
知ってるわよ。あたりまえじゃない。先生をなんだと思ってるの?また日本は円に変られないらしいわね。
法規制にもこまったもんですよね。海外だと取引所でトレードできるらしいですね。むうー

さて二人のお話の通り2018年8月31日にLineから独自ブロックチェーンとその運用についての発表がありました。国内は法規制を遵守するためにLine のポイントへの変更が最後の出口となります。海外ではLineが立ち上げた取引所で通貨に変えられます。

そのあたりは下記のようにLineの公式発表に図解されていますね。

こちら海外向けの運用 LinkがDAPPというアプリの要件(例えばお店の評価とかゲームの得点とかでしょうかね)に応じて分配されます。その元はLineの会社から出てきます。ユーザは得たLinkを取引所にて現金に変えたりもできます。

LTPは Line Tech Plus ブロックチェーンを管理運用する会社です。シンガポールに設置されていますね。

参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2366

日本は運用するトークンの名前も Line Pointと命名されています。そしてこちらは最終的に現金化ではなく出口はLine Pointへの交換となります。これは日本の法規制に従った措置ということです。残念ですがまあスタンプ買いましょう。

参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2366

Linkトークンの概要

ユーザー報酬(80%、つまり8億 LINK):
dApp開発者は、それぞれのユーザー補償ポリシーに従って報酬を受ける

埋蔵量(20%、2億 LINK):
リザーブとして、LINKの発行者であるLTPによって管理されます

発行された80%のトークンはdAppsに規定に基づき配布されます。また、BITBOXのユーザーには取引状況に基づき発行されるとのことです。

Link dApps

ホワイトペーパーでは下記の様な例を示しています。来年には10以上のアプリをリリースするとありますのでこの中からいくつかLine自体が開発しリリースされると思われます。

用途としては既存のLineのサービスやスマフォのアプリにあるようなものだと思います。

コンテンツ

音楽、ビデオ、漫画への支払い

ソーシャル

アプリ内の支払いや参加者同士での授受

交換

手数料、手数料の支払い
ディスカウント、デジタルトークン取引

コマース

製品/サービスの支払い、割引給付、および返済

ゲーム

ゲーム内取引やキャラクターのレベルアップ

Link のテクノロジー

残念ながら現時点では、詳細は語られていません。

現時点では4レイヤのレイヤー定義を示しておりこれに基づき開発が進められていきます。

1秒間に1000トランザクションを執行できるようにするとあります。またブロックチェーンベースであることが示されています。

LinkはLineのプライベートチェーンですので高速であることについては何ら不思議はなくこれがビットコインやイーサリアムといったパブリックチェーンよりも優れている点にはなりません(Lineもすごいぞとはいってないです

ブロックチェーンベースということですのでコンセンサスアルゴリズムは未発表ですがPoAなどで行っているのではないでしょうか。(予想です。特に発表はありません)

来年のロードマップにコンセンサスアルゴリズム2.0と記載があるのでもしかしらたパブリックチェーンとしての転換とかなんかをかんがえているのかもしれないですね(これも憶測

Blockchainの上にFrameworkを定義。またAPIをを準備するということがレイヤー構造の情報から読み取れる。また認証システムもFrameworkの中に含まれるためこういった機能を使いサードパーティはDAPPSを作成しやすいかもしれない。

ロードマップ

今年中に2個のアプリ、来年には10を超えるアプリがすでに計画されており着々と開発を進めている様子が伺えます。下記はロードマップの和訳の写しです。また来年にはコンセンサスアルゴリズムをバージョンアップすることが予想されています。

2018年 4月
UNBLOCK CORPORATIONの設立 目的はLINE TOKEN ECONOMY開発のため

2018年6月
UNCHAIN CORPORATIOの設立 LINK BLOCK CHAIN プラットフォームの開発のためのジョイントベンチャ

2018年7月
Link ベータネットのリリース

2018年8月
Link Chainのメインネットのリリース
ジェネシスブロックの生成

2018年9月
2つのLINKのdAppsのリリース
BITBOXにLINKを上場

2018年11月
LINK 開発ツールキット1.0のリリース

2019年 第1四半期
10以上の LINK dAppsのリリース
Link Chainに付随するサイドチェーンの生成

2019年 第2四半期
Link Chainのコンセンサスアルゴリズム 2.0のリリース

 

ホワイトペーパー

下記のリンクからホワイトペーパーに到達できます。

また私が独訳したものも下に載せときます。これは私用ですのであくまでも参考までにしてください。細かい点は意訳しています。でもサラッと読むと英語を読むときに楽になるとお思いますので置いときます。パスワードは lineok です。

Line White Paper 独自和訳こちらはLineの英語版ホワイトペーパーの中心部分のみ意訳したものです。英語版との差があることに留意し参考資料として使用ください。こちら...

 

まとめ

まだまだ情報が少ないですが日本のトップのSNSサービス企業がブロックチェーンベースのトークンエコノミーを立ち上げたことはブロックチェーンを追っていた身としてはとても嬉しいです。

ぜひさわってみたい。また技術的な詳細も知りたく思っています。これから期待しましょう。間違えなく多くの企業がこの動きに引き続いていきます。

 

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