ERC-948 サブスクリプションを実現するイーサリアムプロトコル

イーサリアムは各課題に対し新しい機能を追加したプロトコルを追加することによりイーサリアム自身の強化を図っている。ICOなどで多様されるERC-20も初期のプロトコルである。また近年のdAppsブームを発生させたERC-721(この記事参照)もユニークなプロコル実装である。2018年3月に提案がされたERC-948を今日は紹介したい。現時点はプロポーザルと試験を行っている状態であり今後どこまで実装されるかについては今後を見守る必要があります。

まとめ

ERC-948はサブスクリプション課金モデルをイーサリアムで実現することにより、実生活で行わている月額定期支払いをイーサイリアムで実現することを目的としている。。このモデルを実現することによりさらなるイーサリアムの経済圏でのビジネスの構築を容易にしユーザー側も手間がなく良いサービスをうけやすくなる基盤を得ることができる。プロポーザルが2018年3月に行われいる状態で、まだ使用できるわけではないことを留意ください

私見ですが、今ブームのdAppsゲームの定期課金や 文字、映像などのメディアの定期会員サービスの構築に使えるのではないかと思う。まずは足元のすでにあるイーサリアム経済圏での利用が主になるのではないか?

ERCはいくつも提案されているが、今回目に止まったのでぜひ紹介したく本記事を執筆した。またこの執筆はハヤタさんとのディスカッションの結果生まれたのでハヤタさんには感謝しかない。ハヤタさんも記事を執筆されるとのこと。執筆されたらリンクをこちらからはらせて頂く予定です。

サブスクリプションに関する議論

サブスクリプションモデル(日本語で購読モデル)は多くのビジネスで採用されているモデルで、我々が普段生活しているものの多くはサブスクリプション形式での課金を受けている。電話、メルマガ、NETFLIX、賃貸料などなど。定期的に皆さんの口座などから毎月、支払いを自動的に行われていると思います。

サブスクリプションモデルは一度契約を行うと契約をやめるという意思表示があって支払いが止まります。あまり考えず顧客は購入を続けてもらえるというのがこのモデルの重要なポイントです。もし毎月、NETFLIXの集金の人が支払ってねと問いかけをするようなことをすれば、私もNETFLIXは必要だろうかという考察が生まれ継続率が落ちてしまいます。

イーサリアムの現状

現行のプロトコルでは支払いのたびにトランザクションを発生させる必要がありその度にユーザーは自分の秘密鍵を用いて支払いの手続きをする必要があります。つまり毎月支払いに対して手間をかける必要があり毎回購入をしていることと変わらないユーザー体験しかできません。

ERC-20の機能で何度支払うかを作ることができますが、支払いを途中で止めることができなく決まった回数を支払うような形となってしまい分割払いでしかありません。

ERC-948での提案事項

コントラクトの締結を行うと定期的にサービス提供者はトークンを契約者からキャンセルを行うまで引き落としができる仕組みにします

また下記の機能についての実装が含まれるのが望ましいとしています

shared contract or a contract-per-subscription

コントラクトを一度結びそれを複数のサービスで使えるようにする。これによりユーザは契約の手間を減らせる。もちろんサービスごとに契約する方法も選ぶことができる

仮想通貨の価格の不安定性への対応

残念ながらイーサリアムでさえも対Fiatでの価格の不安定さがあり契約をトークンの枚数で行うと運により毎月の支払い金額が変わってしまう。この問題を回避する方法としてはFiat(ドルなど)で契約金額を決め、それに合わせて支払い金額を毎月変更できるようにする。もしくはペッグ通貨と呼ばれるFiatに対して価格が安定しているトークン(Dai)などを使用できるようにする必要がある

支払い時のGASが及ぼすユーザー体験

イーサリアムベースのトークンのトランザクションで必要となるGASは当初の提案価格からの差を生んでしまう要因になるかもしれず、サービス提供者は予めガス料金を見積もりそれを含めた価格提示を行うなどの工夫をする必要があると考えられる

私の考え

イーサリアムの経済圏はdAppsゲームとICOをベースに着実に拡大している。多くのETHベースのトークンが発行され各プロジェクトにより、プロトコルや実際の顧客が使うサービスとなって実社会への貢献をしていこうとしている状態にあります。FIATの経済圏ですでに便利に使われておりメリットがある機能はイーサリアムのコントラクトにより自動で行えるようになっていくと人件費の降下とトラストレス社会の実現を強化していくものと信じています。

ERC721 (この記事参照)などは物理的な存在として実社会に存在しておりそれをデジタル世界でも実現しつつあることは驚異的である。こういったあたらしい機能をもってイーサリアムの経済圏がさらに吸引力を増すことは間違えなく、また新しいプロトコルを有効活用できるプロジェクトも増えていくと考えられる。

ぜひ今後も期待したい。

ハヤタさんとのやりとり(妄想含む)

このプロトコルプロポーザルについてハヤタさんとやりとりを行った。楽しい議論であったのでここに記録をしておきます。この対話のおかげでこの記事を書く気になりました。実際のETHのERCはまだまだ多くあり魅力的な機能がどんどん実装されていきます。イーサリアム経済圏はその協力者の層があつく実際に新しい機能がすばやく構築されていくところにあると革新しています。フィギアを作れるERC721 だって提案から実際にブームになるまで一年かかっていません。こんなことが、一般の会社でできるだろうかと思います。

参考情報

GitHub

GitHub ERC-948 Proposal and Discussion
GitHub subscription-experiments

Medium

Subscription Services on the Blockchain: ERC-948