Elastosご存知ですか?仮想通貨系では注目すべき大型プロジェクトの一つです。彼らのミッションは壮大で一言でいってしまえばインターネットをElastosで上書きするだと思っています。
2018年10月21日(日) Elastosのミートアップに参加してきました。日本で一番 Elastosを愛している通貨ROMさんが仕切りをされておりこれは参加しないわけにはいかないぞっということで参加しました。
ROMさんの手腕で今回は秋刀魚のお寿司が提供され大盛り上がりでした。また公演の前に食事というスケジュール組みも皆に大好評でした。下は信玄さんの写真。
elastosミートアップ、又の名を秋刀魚ミートアップ。秋刀魚に限らず結構美味い寿司を食べ放題というボーナスステージでした。
今年一年分の秋刀魚は食べたな…開催のROMさん、今日は本当にお疲れ様でした。ELAも興味が出たので調べてみます!#Elastos pic.twitter.com/ZbnWeGupml
— 武田信玄@孤高の城主 (@shingen_crypto) October 21, 2018
今回のミートアップはゼロからわかるElastosという雰囲気でゼロから説明くださいました。
Elastosについて私なりの理解も入れなるべく平易にお伝えしていきたいと思っています。
ミートアップでは開発副リーダーの Clarence Liu 氏が説明くださいました。また下記の記事では当日使用された資料から抜粋を行なって使用しております。
Elastosの問題提起
現在のインターネットの現状をgoogleとFacebookを取り上げて中央集権的であることを指摘しています。無料に見えるgoogleやFacebookのサービスもあなた自身の情報という価値のあるものを広告主に販売することにより収益をあげています。
googleに決して悪意があるということは言わないけれども人間の行う制御であり先日もあったように顧客情報の漏れなどの恐れというのはたとえgoogleやFacebookといった超一流の企業でも起こりうることである。
この問題を解決するのが非中央集権的な構造をもった新しいインターネットということだと考えているのがelastosです。
Elastosの考える代案
閲覧しているといるという情報はgoogleなどの中央集権的な組織に伝わらないように匿名ブラウジングができる仕組みを通してインターネットから情報を取得します。すでにある例としてBraveなどの匿名ブラウザがあげられます。このモデルではgoogleに集まっていた広告費が匿名ブラウザを通してユーザーに分配されます。
さらにこれに分散化のエッセンスを入れてElastosからの回答がこれ。あなたの閲覧データはP2Pネットワークで匿名化され誰がアクセスしたかについてはWebSite運営者が知ることはできません。
ただweb運営者は匿名でありつつも訪問者のデータを統計的に得ます。一方ユーザーは自分のデータを自分の意思でブロックチェーンで構成されたシステムに預けることができます。ここであながた自分自身のデーターを提供するとデータアグリゲータを通して広告主から金銭的な報酬を得ることができます。
ここでポイントはあくまでも自分の情報という価値のあるものを差し出して金銭化するかどうかがユーザー側に委ねられている点です。
Elastosのアクション
さてこの構想を実現するためにElastosが行なっていることについて紹介していこうと思う。まずElastos自身はもう長い間 Elastos OSを開発しているプロジェクトである。このプロジェクトはここ数年で仮想通貨を用いた分散化社会の実現のために大きく梶を切り上記の新しい分散型ネットワーク実現のためのプラットフォームの開発を進めている。
ElastosはEtheriumやEOSと同様にプラットフォームとなるブロックチェーンを提供する。それに追加してCarrierとServiceといういまインターネットを支えているパーツを準備している。
EOSやEtheriumも各種プロジェクトがそれぞれ準備しているがElastosはコアとなるものはElastosで準備しちゃおうとしているところが面白い。現在は80人体制でプロジェクトを回しているとのことである。
この様々なパーツについて少し深掘りしていきましょう。
Elastosのブロックチェーンの構造と特徴
赤い真ん中にあるのがElastosのMain Chainです。実際のdAppsの運用はサイドチェーンでの運用が基本となっているので緑の四角でしめされた各種サイドチェーンがdAppsの運用を行うメインの場である。
このサイドチェーンで運用されるチェーンについてはEtheriumやNEOをベースとしたチェーンを持ってこれる。説明ではこの上でEtherumやNEOように開発したdAppsを持ってこれるとの話。
Friend Chainはクロスチェーンの機構をサポートするチェーンとのこと。今回のミートアップではふれられませんでした。
メインチェーンはPOWのコンセンサスアルゴリズムで動作しています。これに関してはElastosにはこだわりが強いらしく、質問でEOSなどとの比較の質問が出た時にPOSシステムの危険性にふれPOWこそ最適なアルゴリズムであることを強調されていました。
マイニングについてはBitcoinとのマージマイニングをサポートしています。
マージマイニングはBitcoinを掘りながら同時にELAを取得することができる機構です。世界最大手のBitmainもこのマージマイニングをサポートすると表明しています。今回の説明ではマイナー視点からはBitcoinだけを採掘するよりもELAも提供されるのでもうかることを強調していました。
Elastos観点からはマイナーを安定的に確保できることになり安定したネットワークの運用が可能になることだと理解しています
Elastos Carrer
これはP2Pを用いたインターネットを置き換えるインフラとしての箇所になります。P2Pネットワークで構築された網を構成することにより匿名性を構築します。
実際には既存のインターネットのプロトコルの上に構築するので現行のネットワークの上に階層をつくる感じです。
必要な接続先に繋がることは同じですがそのルートが特定できないという利点があります。
この考え方は結構仮想通貨プロジェクトでも散見される手法でこのレイヤーは次世代の必然なのではないでしょうか?私が執筆したプロジェクト概要でも下記の2つのプロジェクトはこの考え方に合致します。
https://harukataro.com/post-322/
Elastos Services
この取り組みはElastosの特徴ではないかと思う。こういった特徴を他のプラットフォームではそれぞれのプロジェクトが提供して世界を構築していくことを考えているがElastosは基本的なものはこっちで準備指定校としています。また貪欲に他の優良なプロジェクトのアイディアを取り入れていこうとしています。
特に今回のミートアップではDIFINITYの考えはとても素晴らしくそれもしっかりとりいれていく言及を数度していたのは特徴的である。
DIFINITYも超有名なプロジェクトである。目的はInternetを大きなスーパーコンピュータみたいに使えるようにしていこうというアイディアである。スローガンがThe Internet Computer であったりします。
AWSやDNSの機能を独自に提供していく考えは結構貪欲なプロジェクトだなあと言う印象です。
Elastos Runtime
これはElastosが提供する軽量のOSです。安定した接続を提供していきます。サンドボックスのような環境の提供もしっかりおこなっていることを強調していました。このOS上で動作するアプリの開発をサポートする環境も提供を始めています。
まとめ
Elastosのそれぞれのパーツか各プロジェクトで行われいることに類似します。Elastosはそれを一元化し開発しトータルの環境として提供していこうというところにあります。貪欲な大風呂敷を広げたプロジェクトと言えます。
80名という人数もその広いエリアの開発を行う上で必要(まだたりない?)な人員でしょう。今後も注目していきたいプロジェクトです。
ちなみに僕もELAは所有しています。
ではでは。